カーニヴァル化

カーニヴァル化

 ジークムント・バウマンの用いる「カーニヴァル型の近代」という用語を援用して鈴木謙介が使用する概念。究極の目標や反省の準拠点を欠いた状態で、人々の駆動原理として機能する、瞬発的な盛り上がりのことを指す。

 具体的には、ネット上の「祭り」やサッカーの応援などでの度を過ぎた盛り上がりなど。

「バウマンも指摘するとおり、蓄積や一貫性を維持することが困難な後期近代においては、共同体への感情は、アドホックな、個人的な選択の帰結から生じるもの以外ではあり得なくなる。そうした点をふまえて彼が考えるのは、いわば「共同体」から「共同性」への転換だ。すなわち、ある種の構造を維持していくことではなく、共同性――〈繋がりうること〉の証左を見いだすこと――をフックにした、瞬発的な盛り上がりこそが、人々の集団への帰属感の源泉となっているのである。」

鈴木謙介カーニヴァル化する社会』P138(講談社現代新書、2005年 asin:406149788X))