サイバーコミュニタリアニズム

サイバーコミュニタリアニズム

倫理研第1回:鈴木謙介の定義

 倫理研第1回において、鈴木謙介は現代の情報社会における動向を、思想史的な遡行を行うことで以下のように整理。まず「保守主義」を20世紀の国民国家体制を支える思想として仮に捉え、20世紀後半から現代に至る国家的な社会秩序の機能不全を確認する。そして現在の情報化における様々な動向のことを、情報技術によるエンパワーメントによって対処・代替しようとする動きである、とみなす。その2つが、18世紀まで遡る「共同体主義(コミュニタリアニズム)」と「自由至上主義(リバタリアニズム)」であり、両者の頭に「サイバー」をつけることでその性格を記述した。

  • 共同体主義
    • 道徳:共同体の伝統やルールによって、利己心を抑制する
    • 経済:流動性を下げ、ローカルな地域に限定された範囲で価値を共有する
    • 政治:アメリカ流のフェデラリズム(連邦制)、つまり各地域が自治を行った上で、国家はその連合として捉えられる