フィードバック・サーキット

フィードバック・サーキット

 サイバネティクスの用語で、いったんシステムから出力されたものを再び入力に戻し、そしてこの入力と出力の差がチェックされ、出力がコントロールされるような回路のことをフィードバックと呼ぶ。たとえば、電子回路の増幅器に出力の一部を反転して戻すと、安定した動作を持つが、これをネガティブ・フィードバックという。

 倫理研第2回の白田秀彰による講演では、このネガティブ・フィードバック・サーキットのようなものとして、法律と常識(コモンセンス、エートス、慣習)の関係を捉える。そして情報社会においては、アーキテクチャ(情報技術)によって物理的近接性という枠が取り払われるために常識形成の回路が収束しないと指摘した。(→関連isedキーワード「無限のメタ化」参照のこと。)

 またこうしたフィードバック概念は、社会科学においては「社会的なるもの(法・経済・組織・制度etc..)」という秩序が形成されるメカニズムとしても採用されてきた。たとえば以下などを参照のこと。

  • K.W.ドイッチュ『サイバネティクスの政治理論』(早稲田大学出版部、2002年 asin: 4657025120)